最終更新日:2019/06/17

九州大学IR室九州大学IR室ー Office of Institutional Research ー

九州大学インスティテューショナル・リサーチ

IR室長メッセージ

九州大学インスティテューショナル・リサーチ(IR)室が、平成28年4月に設置された。大学の諸活動の自己点検・評価とその結果の分析に基づいた改革・改善は、大学の機能強化に不可欠である。このため国立大学法人には、自らが定めた中期目標・計画の達成度に関する法人評価、教育の質保証のための認証評価への対応が法的な義務となっている。本学では、法人化以前の平成13年に大学評価を推進する評価情報開発室を設置し、その後、業務の拡張に伴って、平成16年に大学評価情報室に改組して体制を強化し、「国立大学法人評価」や「大学機関別認証評価」等の業務を担当してきた。大学評価情報室は、このような評価業務には対応できるが、自己点検・評価の結果を分析し、数値指標やエビデンスを伴った定性的な指標に基づいて、大学の改革・改善の推進を支援する機能は殆ど備わっていなかった。九州大学IR室は、評価業務に加え、この機能を強化した部署として設置されたものである。

中央教育審議会大学分科会によれば、IRとは、「教育、研究、財務等に関する大学の活動についてのデータを収集・分析し、大学の意思決定を支援するための調査研究」であるとされている。「客観的なまた精査された説得力のあるデータ」に基づいて改善改革の方針を示すことによって、大学の構成員が、改善改革の必要性を共通に理解でき、また、改善改革の方針への合意形成も進むと考えられる。

このような観点からは、IR室の最初のそして最も重要な業務の一つは、「客観的なまた精査された説得力のあるデータ」を集積することである。しかし、大学の各部署は、収集しやすい形、利用しやすい形、あるいは提出要請先の要求に沿う形などで諸データを蓄積してきたため、単にデータの提供元からIR室が収集しただけでは、「客観的なまた精査された説得力のあるデータ」にはなり得ない。また、データの情報公開が必要な場合や望まれる場合もあるが、個人情報保護の観点からも極めて慎重な対応が必要とされる。

「客観的なまた精査された説得力のあるデータ」が集積できれば、次の段階は、大学の改革・改善の支援となる資料への転換である。諸データの経年変化など、集積した形式のままで有効な資料となっている場合も多いが、IR室へ諸データを集積したことで初めて提示が可能となる資料もある。例えば、財務情報×研究情報、研究情報×教育情報、教育情報×国際情報など、様々な種類のデータを掛け合わせた資料である。どのような資料が、改革改善の必要性の抽出や必要性の理解、そして改革改善施策の構成員の理解と協力に有効であるかは、IR室から提示する場合もあるし、執行部の指示や問題意識にもよる。いずれにせよ、IR室は、執行部等の大学運営の意思決定者に対して、「客観的なまた精査された説得力のあるデータ」とそれに基づいた分析情報等を提供し、エビデンスに基づいた改革改善を支援する役割を担う。

現状では、IR室活動体制の構築(データ集積・公開など)、大学評価情報システムの改修(項目見直し、外部データ連携など)、研究分析ツール(導入、利用促進)などを3本の柱として、多忙を極めながらも、着々と業務を進めている。

さらに、スーパーグローバル大学創成支援(SHARE-Q)の「ガバナンス改革ユニット」においては、総長の適切な判断を補佐する学内外情報の集約・分析体制の構築を行ってIR機能を強化・充実し、また「レピュテーション・マネジメント(RM)ユニット」においては、収集した情報の英語化への対応等を行って国際的評価向上のためのIR機能を整備するなど、大学の戦略的取組みに関しても大きく寄与している。

IR室がなすべき評価と改革改善支援の機能を充実させるためにも、皆様方からの協力と指導を賜りたい。

平成29年10月        
九州大学 理事・副学長   
IR室長  荒殿 誠

IRとは?

IR(Institutional Research)とは、データの面から大学の意思決定を支援することです。

IR室は、大学の基本情報の正確な収集・分析によって、課題解決に取り組むためのデータを提供し、九州大学全体のさらなる躍進を目指しています。

IR室の大学の意思決定支援プロセスは、「情報支援サークル」と呼ばれる概念に基づいています。 

設立の経緯

九州大学は、平成12年に開始された大学評価・学位授与機構による試行的大学評価を、すでに着手されていた自己点検・評価と改革・改善をさらに推進する機会と位置づけました。この趣旨に即した本格的な自己点検・評価体制の整備・確立の一環として、平成13年7月に「評価情報開発室」が設置され、教員個人の教育研究活動に関する情報の収集・管理システムの開発が開始されました。

また、平成16年4月には、国立大学の法人化に伴い、評価が大学財政とリンクされ評価の重要性がさらに高まった状況に対応すること、さらに、自由度とともに責任も増大した大学運営に資する情報の開発・提供を機能的・機動的に行うことなどを趣旨として、「評価情報開発室」から「大学評価情報室」へと改編されました。

平成27年に策定された「九州大学アクションプラン」の中では、組織改革の実施目標の一つとして、IR情報を一元化する仕組みの構築とそれを活用した迅速大胆な機能強化改革を行うことが掲げられました。 これを踏まえ、「第三期中期目標・中期計画」において、IR活動の実施による点検・評価活動が推進されています。

このような背景から、評価業務への支援に加え、大学運営の基礎となる情報の調査・収集・分析及び提供により、大学の意思決定を支援することを目的として、平成28年4月にIR室が設置されました。

役割

IR室の役割は、大学運営の基礎となる情報の調査・収集・分析及び提供により、大学の意思決定を支援することです。

このことから、IR室では主に以下の業務を行っています。

(1)大学運営の基礎となる情報の調査・収集・分析
(2)点検・評価活動への支援
(3)計画の策定及び推進への支援
(4)大学運営に係る情報の提供による意思決定の支援
(5)IR室関連システム設計・開発及び管理・運用
(6)学内外への大学情報の提供

組織体制

IR室は、IR活動を主導するコアユニットと、各部局の協力室員、および、関連部署の拡充メンバーから構成されており、協力して業務を行っています。

この体制により、学内外のデータを迅速に収集・分析・提供することができます。

IR室コアユニットメンバー

室長 理事・副学長
荒殿 誠
副室長 副理事・農学研究院教授
松山 倫也
副室長 企画部長
企画IR部門 企画部企画課長
企画部企画課長補佐
企画部企画課総務係
企画部企画課企画係
分析・評価IR部門 インスティテューショナル・リサーチ室
准教授 藤井 都百
企画部企画課長補佐
  評価IR部門 企画部企画課評価係
企画部企画課調査係
分析IR部門 企画部企画課分析係
インスティテューショナル・リサーチ室
特任助教 劉 沙紀
インスティテューショナル・リサーチ室
特任助教 YANG TIANLI

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